サイクルウェア最大手BIORACERの「人・モノ・コトが紡ぐサイクリングの物語」

BIORACER

ライドロードレースエアロスーツ、デザイン解説

ライドロードレースエアロスーツ、デザイン解説

この記事でも使用感をお伝えしたビオレーサーのライドロードレースエアロスーツ。初回の3デザインに加えて、先日新たな3デザインが加わった。デザインを手がけたのは、「オーダーサイクルジャージのデザインの仕方」(vol.1vol.2vol.3)でも話を聞いた2人のデザイナーだ。今回は、ビオレーサーにとって新たなチャレンジでもあるライドシリーズのデザインを解説してもらう。「デザインなんか見ていいか悪いかを判断すればそれでいい」という声もあろうが、「なぜその色にしたのか」「なぜその模様を使ったのか」などのデザイナーの意図を知ることで、ジャージのみならず、様々なもののデザインに関して理解が深まり、モノを見る目が進化するはずだ。

デザインのコンセプト

まず、ライドシリーズ全体のデザインコンセプトについて。

「ライドシリーズは従来のビオレーサーの製品に比べると低価格帯の商品となります。今までのビオレーサーのワンピースは4万円以上だったので、競技志向の方、ワンピースを着慣れている方が主なターゲットでした。しかし今回は約2万円。初めてビオレーサーの製品を手に取られる方、初めてワンピースを手に取られる方が購入される割合が多くなると思われます。ライドのデザインは、そういう商品の性格を鑑みたものにしています」

「デザインで重要なのは『その商品を買って下さる方々が、どのようなデザインを求められているのか』です。シンプルなデザインを好まれるお客様もいれば、デザインが入ったウエアを求められるお客様もいらっしゃいます。アイコンやエピックは、いわゆるシュッとしたデザインが多いですが、ライドシリーズは幅広い層のお客様に好まれるようなデザインにしています。とはいえ、デザイナーとして『やりすぎない』『ビオレーサーのブランドイメージを変えすぎない』というところも意識しました」

従来のワンピースは、上下が同じ色だったりデザイン的に連続性があったりと、一目みて「ワンピースだ」と分かるようなデザインも多かった。しかし、ライドシリーズは上下で色が変えられているものが多く、通常のウエアのようにも見える。そこは意図したものなのか。

「デザインが上から下まで繋がっていると、ジャンプスーツ感というかつなぎ感が出てしまい、今の流行りとは少し異なる雰囲気になってしまいます。もちろん、これまでワンピースを買われてこなかった方々にも手に取っていただきやすいデザインにするという意図もあります」

 

アイスグレー

では、各デザインの解説を。まずはアイスグレーから。

「上半身がアイスグレー、パンツが黒という極めてシンプルなデザインです。袖の切り替えもアイスグレーとホワイトにして、いかにプレーンなイメージにするかを意識しました。最もプレーンなデザインというと、上:真っ白/下:真っ黒なんですが、さすがにそこまで潔いデザインだと手に取っていただきにくいと考え、多少の色付け・味付けをして薄いグレーとしています。また、このウエアは暑い時期に発売されるので、薄い色にしてなるべく熱くなりすぎないことも意識しました」

 

E1

次は、初回の3デザインの中で唯一グラフィックが入っているE1。

「上半身にグラフィックを入れたので、パンツを黒にすると重たいイメージになってしまいます。上半身とのバランスを考え、パンツは黒ではなく、上半身の水色と同じ色相のネイビーを採用し、軽さ・爽やかさを出しました。ワンピースはお客様で上下のコーディネートができないので、作り手のほうでしっかりと考えてご提案しなければなりません」

 

マスタードイエロー

では、鮮やかな色合いが目を引くマスタードイエロー

RIDE ROAD RACE AEROSUIT-MUSTARD(2万1,000円)

 

「季節要件やウエアの表面温度といったものを狙いすぎると、同じ色合いの商品ばかりになってしまいます。そこで、カラーバリエーションを作る際によく考えるのが、耳ざわりはよくないですが、“捨て色”を設けること。そこまで数が出る(売れる)カラーではないけれど、あえて色味の違うカラーを入れて、ラインナップに華やかさをもたせるんです。地味な色ばかりだと、ラインナップ全体が地味に見えてしまいますから。これはアパレルの分野でもよく用いられる手法です。今回は白系、グレー系が多いので、それらとは対極的なマスタードイエローを使ったカラーを加えました。バキバキの蛍光イエローではなく、あえて濁りのある色にして、落ち着いたイメージにしています。公道を走るうえでの被視認性も意識しています。“捨て色”とはいっても、これが悪い色というわけではありません。私は個人的には結構好きなカラーです」

 

GRMU

ここからは、先日ラインナップに追加された新たな3デザイン。初回デザインとはテイストが異なり、グラフィックが入ってアクティブなイメージになった。

RIDE ROAD RACE AEROSUIT-GRMU(2万1,000円)

 

「このGRMUは、シンプルな初回の3デザインに比べ、グラフィックを多めに入れたデザインにしました。シンプルなデザインを好まれるお客様もいらっしゃいますが、『自転車のジャージにはグラフィックが入っていた方が好み』という声も多くありますから。シャープなデザインで先進性をイメージしつつ、ビオレーサーのブランドイメージを変えすぎないことも意識しています。トレーニングを頑張っている競技志向の方に着ていただきたいですね」

 

BKWH

引き締まった印象を与えるBKWHは。

RIDE ROAD RACE AEROSUIT-BKWH(2万1,000円)

 

「ライドシリーズには白系・グレー系など薄い色が多かったので、濃い色を加えようと追加したカラーです。黒ベースに、白とグレーのストライプを入れたもので、グラフィックを入れつつも、あまりがちゃがちゃしすぎないように意識して、大人のサイクリストにも着ていただけるデザインに仕上げました」

 

ネイビーストライプ

最後は濃紺を使ったネイビーストライプ

RIDE ROAD RACE AEROSUIT-NVST(2万1,000円)

 

「初回デザインとの差別化も考えて、上半身とパンツのベースカラーを同じにしたデザインです。BKWHと同様に、大人のサイクリストに着ていただくことを考えしました。ライドワンピースは約2万円とワンピースとしては安価ですが、デザインはチープさを出さないようにしています。ウエアに限らず、エントリーグレードはデザインも安っぽくなってしまうことが多いですが、これはそうならないように、ハイエンドウエアに当て込んでも違和感がないデザインにしています」

例え全く同じ生地を使ったウエアでも、全く同じフレームでも、気に入ったデザインのものとそうではないものとでは、走る楽しさが全然違う。人間は感情に大きく左右される生き物だから、いいデザインで走れば気分が高揚し、より速く、より楽しく、より気持ちよく走ることができる。そういう意味で、デザイン&カラーも性能の一部なのである。


BIORACER公式通販サイトCaLORSで好評発売中

BIORACERのエアロスーツを、もっと多くのライダーへ。RIDE RR AEROSUIT発売中。

BIORACER公式通販サイトCaLORS

PAGE TOP