サイクルウェア最大手BIORACERの「人・モノ・コトが紡ぐサイクリングの物語」

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ビオレーサー・冬用小物5アイテムインプレ

ビオレーサー・冬用小物5アイテムインプレ

冬用アイテムのインプレ第2弾はキャップとシューズカバー。手先に次いで冷えやすいつま先と頭部だが、シューズやヘルメットは特定のモデルを除いて夏用と冬用に分かれていない。シューズカバーやキャップで寒さ対策をする必要がある。

ネオプレーントゥプロテクター

最も手軽なのがシューズのつま先部分にスポッと被せるだけのトゥカバーだ。このネオプレーントゥプロテクターはネオプレーン素材で伸縮性に富むうえに防風性が高いので、装着しやすく、かつ防寒効果が高い。ビンディングシューズはつま先部分がメッシュになっていることが多いので、ここをふさぐだけで快適になる。

ネオプレーントゥプロテクター/5,100円

トゥカバーに違いなんてあるのかと思いきや、意外にも性能差があった。布製のものに比べて明らかにつま先が暖かい。個人的には、気温5~10度ほどならこのトゥカバーで走れると思う。

爪先のロゴはリフレクターになっている。ネオプレーン生地は分厚く、縫製もがっちりしているので耐久性は高そう。

 

ネオプレーンウインターオーバーシューズ

トゥカバーで冷気を防ぎきれなくなったら、足全体を覆うシューズカバーである。防寒用シューズカバーの要点は、防寒効果に加え、足首の動かしやすさだ。クリートがなぜ一番パワーをかけやすいカカトではなく前足部に付いているのかというと、アンクリングをしたほうが脚の往復運動をクランクの回転運動に変換しやすいから。要するにペダリング中はアンクリングをし続けているわけで、シューズカバーによってアンクリングが阻害されるとライドのストレスになるほか、擦れによって足首部分の肌にダメージを与えることもある。また、ジッパーが足首にゴリゴリ当たったり、生地が分厚すぎてクランクと擦れてしまったりと、出来のよくないシューズカバーは意外と多い。

ネオプレーンウインターオーバーシューズ/16,000円/S-XL

ネオプレーンウインターオーバーシューズは、全体をネオプレーン素材で作った厳冬期用のシューズカバー。ネオプレーン素材は気泡を大量に含んだ合成ゴムなので、伸縮性・防風性・断熱性に富むため、シューズカバーの素材に最適だ。

脱着に手間がかかるシューズカバーも多いが、これはジッパー付きのため着用が比較的簡単。足首の動きはほぼ阻害されず、ライドの邪魔はしない。ジッパーの内側や端には保護布が当ててあり、着用感はいい意味で希薄。しかし防寒効果はシューズカバーとして最高レベルで、雪の中のライドもいけるだろうと思わせる。

ビオレーサーロゴがリフレクターになっていたり、ジッパーに小さなカバーが付けられていたりと、細部の作りも丁寧だ。

 

地面にこすれやすいつま先部分には耐摩耗性の高い素材が使われている。

 

レインシューズカバー

これは厳密に言えば冬用ではなく雨天時用のレインシューズカバーだが、防風性もあるため冬用としても使える。防水性とフィット感を高めるため足首部分にはジッパーがなく、その代わり脚底にベルクロがあるタイプなので、シューズを履かない状態で足を通しておき、あとからシューズを履いてレインシューズカバーを被せる、という順序で着用するとスムーズ。

レインシューズカバー/13,980円/S-XL

生地がしなやかなので、上のネオプレーン・ウインターオーバーシューズ同様に足首へのストレスが少ない。防風性が高いため冷風を遮断してくれるので、冬ライドにもいい。生地は防水・撥水性だけでなく、透湿性も有しているため、蒸れで不快になることもない。雨天用だけでなく、エアロ効果を高める決戦用として、さらに防寒用としても問題なく使えるため、持っておくと幅広く活躍してくれそう。

目止め処理が施されており、縫い目からの浸水を防止する。

 

脱着を容易にするため、足底はベルクロ仕様。

 

テンペストウィンターハット

シューズと同様、ヘルメットも一部のモデルを除き夏用と冬用に分かれていない。むしろ通気性を重視して設計されているため、厳冬期には冷気が頭を直撃することになる。心臓より上にある頭部は血液の循環が悪く、冬季にオーバークールになりやすい。だから頭部の防寒にはウインターキャップが必要だ。

テンペストウィンターハットは薄手の防寒キャップ。防水・撥水性の高いテンペスト生地を用いており、雨や雪からも頭を守る。耳まで覆う作りなので、耳が冷えて真っ赤になってしまう冬ライドでは重宝する。通気性も確保されているので、発汗量の多い頭部でも不快になりにくい。

ウインターハット/8,000円

フリーサイズだが伸縮性が高いのでフィット感よく、生地が薄いのでヘルメットのサイズ感にも影響を与えにくい。手軽なのに防寒効果の高い一枚だ。この手の製品にしては6色(レッド、ブラック、パープル、グレー、ブルー、オリーブ)が用意されていることもポイント。

裏地は起毛素材で肌触りも良好。

 

ウインターキャップ

最後はウインターキャップ。自転車用キャップとしては厚手で、鍔も付いており、耳まで完全に覆ってしまう作り。耳部分は伸縮性に富んでいるので、頭部をピタリと覆いつつも締め付け感はない。テンペストウィンターハットより暖かく、肌を刺すような冷気を完全にシャットアウトしてくれる。氷点下のライドでも頭が凍えて頭痛がしてくることはないだろう。ただし、生地に厚みがあるので、ヘルメットのダイヤルを数ノッチ解放してやる必要がある。普段から調整ダイヤルを全開放している人は、サイズ感を吟味したほうがいい。

ウィンターキャップ/12,000円

次回は、冬のオフロードライドのために作られたICONテンペストグラベルタイツと、マイナス10度まで対応するというスピットファイアテンペストピクセルビブタイツの使用感をお伝えする。

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