【Bioracerお客様】UCIグランフォンド世界選手権レースレポート・YURI Fit Cycling TEAM・小橋 勇利様

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9月1日にポーランドのポズナンで開催されたUCIグランフォンド世界選手権のロードレース男子19-34カテゴリーで見事5位に入賞されたお客様「YURI Fit Cycling TEAM 小橋 勇利様」から今回のグランフォンド世界選手権のコース紹介および参加にあたり必要な能力やレースレベルなど、今後海外レースに挑戦したい方にとって大変有益な情報をお寄せいただきましたのでご紹介いたします。

YURI Fit Cycling TEAM 小橋 勇利様(右)

大会名:UCI GRAN FONDO WORLD CHAMPIONSHIPS POZNAN 2019
開催場所:ポーランド・ポズナン
開催日:2019/9/1
カテゴリー:MEN 19-34
コース:150km
天候:快晴
出走人数:216

リザルト:5位+0:00

今回、私小橋勇利はグランフォンド世界選手権「UCI GRAN FONDO WORLD CHAMPIONSHIPS POZNAN 2019」に参加して来たわけですが、レースレポートは既に有料で配信してしまっております。ここでそのレポートを公開することはかないませんので、1つ視点を変えて、普段”YURIFitSchool”でニセコクラシック強化合宿やスキルスクールでの技術指導等を行なっている私の目線から見て、実際に現場ではどんな能力が必要であったかをご紹介したいと思います

⓪はじめに コース紹介
①参加するために必要な能力
②レースレベルは?
③その他 日本のレースとの違い

⓪コース紹介

コースは世界選手権としては珍しいであろう、完全なるフラットコースでした。事前に発表されているコースプロフィール以上にフラットに感じ、実際に試走した際は驚きました。参加していない皆さんはもしかするとあまり経験した事のないほどの平坦かもしれません。
日本、そして特に本州の地形はどこへ向かって行っても数十キロの間には必ず山なり丘なりがありますので、あのように何もないひたすら続く平坦というのは北海道の一部の地域を除きなかなか日本には存在しないのではないでしょうか。それほどに上りがありませんでした。唯一の上りは高速道路や線路を跨ぐための高架のみです。コーナーの設定も少なく、基本的に直線でした。

唯一注意すべきポイントとして、石畳の路面に近いほど路面の荒れた区間が4〜5箇所ありました。これはコースのスパイスとしてわざと組み込まれているように感じました。私は過去にロンドファンフラーデレン(いわゆるフランドル)のU23カテゴリに参加した事があり激しい石畳の経験もありましたが、それに劣るものの近いものだと感じました。それくらいの悪路です。
そしてもう一つは狭い農道区間があった事です。これもレースを難しくするためのスパイスでしょう。これらについてはあとで詳しく記載します。

以上、コースは上に記したようなものでした。私が見たのは19-34歳までのカテゴリのみですが、ある程度他のクラスにも適応できるであろう部分をピックアップし以下に記載します。

①参加するために必要な能力

まず、日本のレースとの圧倒的な違いは皆さん既に予測がつくと思いますが、集団走行技術の差です。ニセコクラシック等のレースの1.5倍の密集度と考えてください。私の経験上、日本の実業団クラスのトップカテゴリー(Pクラス)並みのレベルがあったように感じました。ここは必ず強化されてから世界選手権には臨みましょう。

コース紹介ではあえて記載はしませんでしたが、これに加えてコースの危険度は日本と比べてかなり高いです。逆に日本ほど安全なコース設定は他にないと思ってください。道中、当然にロータリーが連続したり、地面に減速帯(大きな段差)があったり、コーナーには砂が浮いていたり、中央分離帯が突如現れたり…そんな中を走るわけです。
参加して怖い思いをしたり、最悪大きな落車に繋がったりするのを防止するために必ず走行技術を磨いてから挑戦してください。体力の強化よりもまずはそこが最優先に必要であると感じました。

では実際にどれくらいの技術が必要か。おおよそで具体的に記しましょう。

・単独走行においてスムーズに急減速が出来る
・単独走行においてスムーズに危険回避(左右)が行える
・段差や轍を咄嗟にフロントアップや重心移動を使って自転車へのショックを吸収する事が出来る
・他者とハンドルや身体が触れても怖がることなく安定を保つことが出来る

これらの能力は最低限必要でしょう。本来レースに参加する上で当たり前の能力でありますが、日本のホビーレースシーンではこれらの能力が不十分な選手が多く見られます。これらが未熟な状態で参加しても落車を引き起こすか、集団の中に入り込めず置いてきぼりになる可能性は極めて高いので必ず練習されてから臨まれてください。

特に4つ目の能力は絶対です。可能であれば法的に並走が許される環境下で複数人で並走でのグループ走行の練習を行ってください。お住いの地域でスキルスクール等が行われている場合は参加しておかない手はないでしょう。最低限ハンドルとハンドルがぶつかっても大丈夫な程には強化しておいてください。

②レースレベル

集団全体としてのレースレベルは簡単に表現するとおおよそ日本の実業団クラスP1とE1の間くらいでしょうか。当然トップ20〜30のレースレベルとその他選手との差はあります。集団の前方はレベルが高く、後ろにいけばいくほどレースレベルが低いといった印象です。

しかしながら全体としてみると驚くほどレベルが高いわけではありません。故にメイン集団での完走や、50位以内等の目標は集団内を走行する技術があれば達成はさほど難しくないと思います。トップ20以内はおよそフランストップアマチュアレベルです。プロに上がる一歩手前くらいの選手レベルとでも言いましょうか(故にアマチュア世界選手権なわけですが(笑)。

いずれにせよ日本国内レースでは常にトップを走るくらいの実力がなければここでのトップ争いには加われないと思ってください。

レースの展開力としてのレベルは高いと感じました。今回のコースに限ってはですが、日本のようにコースが選手を苦しめるレースではなく、選手たちがレースを作りコースを利用して苦しめるレースです。コーナーが連続するところでアタックをしてスピードを上げ集団を引き伸ばしたり、路面が悪い区間でスピードアップしトラブルや落車を誘発させたり、農道の狭い区間を利用して横風攻撃で分断を図ったり、選手は皆コースを使って攻撃を仕掛けて来ます。事前にコースを見て、ある程度どこが攻撃ポイントなのか推測する事は必要です。ボーっと集団の中に居ては攻撃を受ける側になってしまいます。事前に構えて、出来れば攻撃する側に回りたいですね。

③その他 日本のレースとの違い

こちらはおまけとも言えますが、ズバリ国外のレースは日本ほどキッチリとしていません。(笑) もちろん絶対とは言いませんが少なからずは日本より緩いです。例えばコースの立正員がちゃんと仕事をしていなかったり、コース案内の看板が少なくコースがわかりにくかったり、コース上に落下物があったり、コースに車が侵入してきてしまったり…と挙げればきりがありません。でもこんなことも海外のレースではよくあることなんです。良くも悪くもこれが国外のレース。ゴール地点はレース前日も決まっておらず、当日の朝に決まり発表になっていたくらいです。(笑)

これらの事を上げて何を伝えたいかというと、必要なのは余裕です。レースを走りながらも余裕が必要なのです。周りを見渡す、何か不測の事態が起きても対処が出来るほどの余裕が必要です。余裕を作るためには走行技術を磨き、そしてとにかくレースの数をこなすしかありません。

いずれは世界選手権に出場したいという方はまずは出来るところからたくさんのレースを国内で経験し、レース中の余裕が出来てから世界選手権に臨んでください。そうすればきっと安全に、楽しく、素晴らしいレース・景色・雰囲気を体験する事が出来るでしょう。

以上偉そうに書きましたが、私なりの見解でした。
失礼致しました。

YURI Fit Cycling TEAM 小橋 勇利

また、特に聞きたいことがありましたら以下からお気軽にご連絡ください。
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小橋様のレースレポート詳細は、有料にて配信されています。




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