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【Bioracerサポートチーム】チームの理想と現実 – 愛三工業レーシングチーム 別府監督インタビュー Vol.02


私達は、BIORACERを採用いただいた皆さまが勝利すること自体が、選んでいただいた方へのサポート(貢献)だと考えています。そんな、『強くなりたい』『勝ちたい』という思いからBIORACERを採用していただいている現場の声を、ブログにしてお届けしています。

今年からビオレーサーをチームウェアに採用いただいた愛三工業レーシングチームは、アジアツアーを舞台に活動している日本で唯一のUCIコンチネンタルチームです。海外の舞台にチャレンジしているアスリートをサポートするBIORACER_Japanにとっても、念願のチームサポートとなります。

ツアーオブジャパン開催中の合間を縫って、別府匠監督にチーム創設への想いや理念、若手選手へ伝えたいことなどを語っていただきました。2回目のテーマは「チームの理想と現実 後半」をお届けします。

2.チームの理想と現実 後半

Q. コンチネンタルチームは、現在どのような立ち位置なのでしょうか?

コンチネンタルチームは、もともとの成り立ちの段階からプロとアマチュアの中間のような、育成するためのチームと位置付けられているイメージです。愛三としては世界に出ていく選手を育てたいので、この地位は守っていきたいと思っています。日本のトップチームが最終到達点でなく、その先もあることも示していきたいです。

選手にいつも伝えていることは、『チームを踏み台にして、すぐに上のステージに行きなさい。このチームに居座る心構えの選手は不要だ。』ということ。そうしないと、世界の舞台を本気で目指す、志のある選手がいなくなってしまいます。国内の舞台だけでも長く続けることはできますが、世界の舞台を経験しない日本人選手がどのような道を歩むのか想像してみてください。30代後半で現役を引退しても、日本では自転車競技に関わるセカンドキャリアは多くありません。成績はなくとも長く選手ができてしまう環境というのは、逆に選手にとってよいものなのか。ですので、愛三としては上を目指す向上心、志を持った選手を応援していきたいです。


Q. オリンピックがもう1年後に迫っています。
オリンピックを控え、チームから代表選手を出したい思いはありますか?

もちろんそう思っています。チームの若い選手がオリンピックに出てくれたら嬉しいですね。

現在、大前がU23の強化指定選手になっています。彼は慶応大学の医学部で学んでいますが、できるうちにチャレンジしたいという気持ちを強く持っており、医学部という環境も逆に利用して2019年は1年間休学して悔いのないように自転車に集中して取り組んでいます。環境が整えば来年も休学して、もしかしたら他のチームに移ることもあるかもしれません。彼がもしその道を進んだとしても、それはチームとしては全く問題ありません。若い選手がさらに上の舞台を目指すこと、それこそがチームとしてもとても嬉しいことだからです。今年の全日本選手権は、大前はU23優勝候補だと期待しています。

Q. 2019年シーズンの目標を教えてください。
6月末の全日本選手権での優勝と、3年出場できていないジャパンカップに出場することです。ランキングからの選抜がありますので、今(5月下旬)の段階ではまだジャパンカップへの出場は決まっていませんが、全日本選手権でポイントを獲得してぜひ出場したいです。


Q. 今年ここまでで調子のよい、好調な選手はいますか?

岡本隼です。チームの中でも一番堅実にステップアップしている選手だと思います。スプリンターで、アジア選手権のU23チャンピオンでもあるので、優勝する回数も可能性も高いでしょう。今年のTOJを見ていると上りもこなせるようになってきているので、全日本選手権での活躍も楽しみにしています。

全日本自転車競技選手権レース結果

タイムトライアル 男子エリート:渡邊 翔太郎選手 16位
タイムトライアル 男子U23:大前翔選手 4位、中川 拳選手 22位

ロードレース 男子エリート:草場 啓吾選手 6位、岡本 隼選手 11位、早川 朋宏選手 14位
ロードレース 男子U23:中川 拳選手 35位、大前 翔選手 44位

Q. チームの中で選手それぞれの役割はありますか?
全体的に若いチームなので特にありませんが、選手全員にとにかくがむしゃらに頑張ってほしいと思っています。岡本はスプリンター、渡邊はTTのスペシャリスト、草場・大前・中川の3人は加入したばかりの若手で勢いがあります。役割という意味では、フランス人のモニエはワールドツアーで走った経験がありますので、先生のような役割を与えています。練習やレースでの経験を若いチームの選手達に伝えてもらっています。

また、キャプテンの住吉は日本大学出身で在学中もキャプテンの経験もあり、選手の面倒見がとても良いですし、周囲への気配りがとても上手です。チームUKYOに所属していた経験からスペイン人選手の活動も目の当たりにしているので、チームが彼に期待していることも多いです。

自分を律して努力すること。ファッションで選手をするな


Q. 若手の選手に伝えたいことはありますか?

とにかく目標に向かって自分のするべきことをすること。周りの雑音に惑わされず、自分の目標をしっかりと定めてほしい。『極める』というのは一人一人が自らひたむきにやることでしかないと思います。

今は情報社会で様々な情報が耳に入ってきます。例えば、トレーニング方法ひとつをとっても、パワーメーターが有効だ、いやそれよりもポジショニングが重要だ…なんだかんだと情報があふれています。トレーニングの効率化を求めることはもちろん大切ですが、耳にした情報をうのみにして自分には無理だから・・・と直ぐに諦めてしまうようなことはしてほしくありません。偏った知識ばかりを集めてしまい、得た知識だけで判断してどうにかしようとする選手が多い。自分の知識に無いイレギュラーな情報が入ってくると、もう無理だと判断して諦めてしまう傾向もあります。『根性論は無意味』と自分の世代でも嫌悪感を持たれていましたが、目標を成し遂げるためにいかにひたむきに努力できるかが大切ではないでしょうか?

また、自分を律して努力することができない人にはなるな、ファッションで選手をするな、と伝えたいです。今はSNSをはじめインターネットを使い、各チームが選手達の活動を伝えていく手法をとることができます。自転車競技を広めていくためにも、注目してくれるファンの方々の応援はとても大事でありがたいです。しかし、自転車選手はあくまでもアスリート。自分の立ち位置をしっかりと見つめて、おごることなく目標にまい進する気持ちを忘れないでほしい。レースで結果が出せなかったという事実がありながら、負けに甘んじていないか自らに問いかけること。いちアスリートとして、もてはやされることから善しとするのではなく、自分の目標に向かって努力して頂点を目指す気持ちを忘れないでほしい。だからこそ、愛三というチームはシリアスな立場を貫き通したいし、自分たちの活動についても、シリアスに考えなければいけないと思います。

リスペクトする気持ちを忘れずに


もう一つ大切なのは、あらゆることにリスペクトする気持ちを忘れないこと。過去のチャンピオンに対して、過去に素晴らしい成績を上げた選手や様々な経験をしている選手に対して、チームをサポートしてくれる周りのスタッフに対して、皆にリスペクトする気持ちです。
海外では、一度チャンピオンになった選手に対して、その後の人生ずっとチャンピオンとして周囲がリスペクトを持って接します。しかし日本では、一度チャンピオンになったとしても、翌年もチャンピオンであり続けない限り、周囲からリスペクトされないのが常です。例えば、過去に輝かしい実績を上げた選手を『今は活躍できていない』という理由で悪い評価をくだすことはメディアの世界ではあるかもしれませんが、身内でこれはとても残酷です。いずれ自分がチャンピオンになった時、同じその扱いを受けるということを意味します。自転車という競技を愛するならば、今後自分が目指すべき舞台をけなしてしまう行為だとは思いませんか?

スポーツ界の中の人たちが、かつてのチャンピオンに対して『昔はすごかったけど今はね…』などと発言してしまうこと自体が、スポーツ界全体を低迷させてしまっていると感じます。いち選手のこれまでのキャリア、成し遂げてきたこと、日本のスポーツ界に与えてきた影響。これらを否定することは、自分が活躍しようとしている競技(業界)を破壊することに等しいのです。皆がお互いをリスペクトすることで、自転車競技だけでなく、スポーツ界全体のステージがひとつ上がる(成長する)はずです。

また、これまでにも、選手がスタッフをひどく扱う光景を目にしたことがあります。しかし、考えてみてください。そもそもスタッフがいなければ、選手というものはチームで走ることさえできません。支えてくれる人がいるのは、自転車競技でなくても社会に出れば当たり前のこと。あらゆることをリスペクトし選手それぞれがしっかりと周りを意識することで、自転車競技全体のステージが上がり成長すると期待しています。自分がもっていない経験や技術を、若い選手は知らないがゆえに怖がってすぐに否定してしまうことがあります。判らないもの理解できないものを否定せずにまず興味を持ってみる、広い視野を持つことも重要ではないでしょうか?

>> インタビューvol.3に続く…

 

以前のインタビューはこちら

UCIコンチネンタルチーム

愛三工業レーシングチーム/UCI登録名:AISAN Racing Team

http://www.aisanracingteam.com/

「グローバルな環境で活躍できる日本人の育成」”From JAPAN to ASIA, From ASIA to the WORLD”をチームの基本理念として掲げ、グローバルな環境で挑戦できる活動を続けています。
チーム目標は、UCIアジアツアーでのUCIポイントの獲得、そしてUCIチームランキングと個人ランキングの上位を目指すことで選手たちの世界的価値を高め、オリンピックや世界選手権の出場枠獲得にもつなげます。さらに、2020年東京オリンピックでの日本人選手の活躍を視野に入れ、日本ナショナルチームから必要とされる人材を育てると共に、今まで通りチームの枠を超え日本人選手・スタッフが一枚岩で活躍できる環境整備にも協力していきます。また、新たにチームドクターを雇用し、チーム全体でアンチドーピングに対する意識を高めていきます。

愛三工業レーシングチーム・主な採用サイクルジャージ

RACE サイクルジャージ
最先端のエアロダイナミクスを駆使し、空力性能を最大限に高めた半袖レーサージャージ。かなりタイトなフィッティングながら、レースポジションにおいての快適さと、筋肉をしっかりとサポートして、よりパフォーマンスを長く持続させる役割も備えています。

RACE ビブショーツ シリオ
ビオレーサーの中でも、よりレース志向の高いサイクリストのためのビブショーツ。機能的で全方向に伸縮するSIRIOを採用、まるで第二の皮膚の様な快適な着心地としっかりと筋肉をサポートするコンプレッション機能を提供。長時間のレースで高いパフォーマンスをキープできます。

RACE ロードレースワンピース メッシュ
軽量なエアーメッシュ素材を前面と背面に使った、蒸暑い天候でも熱がこもらず、熱帯気候でのレースに最適なスーツ。エアーメッシュ素材の構造が、過酷な条件下でも自然に汗や熱を逃がします。

 

「愛三工業レーシングチーム」ウェブサイト


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