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【Bioracerサポートチーム】 『From JAPAN to ASIA, From ASIA to the WORLD』-愛三工業レーシングチーム 別府監督インタビュー Vol.01


私達は、BIORACERを採用いただいた皆さまが勝利すること自体が、選んでいただいた方へのサポート(貢献)だと考えています。そんな、『強くなりたい』『勝ちたい』という思いからBIORACERを採用していただいている現場の声を、ブログにしてお届けしています。

今年からビオレーサーをチームウェアに採用いただいた愛三工業レーシングチームは、アジアツアーを舞台に活動している日本で唯一のUCIコンチネンタルチームです。海外の舞台にチャレンジしているアスリートをサポートするBIORACER_Japanにとっても、念願のチームサポートとなります。

ツアーオブジャパン開催中の合間を縫って、別府匠監督にチーム創設への想いや理念、若手選手へ伝えたいことなどを語っていただきました。3回に渡りお届けします。

1. アジアツアーがターゲット

From JAPAN to ASIA, From ASIA to the WORLD

Q1.UCIを戦いの舞台としているチームとして普段から情報発信をされているかと思いますが、改めて愛三レーシングチームの理念やチームの立ち位置などを語っていただけますか?

愛三工業レーシングチームは、母体となる愛三工業の従業員によるクラブ活動(趣味のチーム)が発祥です。活動していくなかで『自転車競技がなかなかに強いようなので本格的にやっていこう』となり、従業員に契約プロ選手を加えて本気でやっていこうと始まったチームです。そして、2006年からはUCIコンチネンタルチーム登録をして、よりグローバルな活動を目指し、アジアのレースに出ていくことを決めました。

アジアのレースに出ていくことを決めた理由は、アジアツアーというものが出来てからというものの、そこに参加できる日本のチームが多くなかったことがあります。参加できなかった理由は、一つは資金が必要であること。もう一つは、アジアツアーに参加するまでの流れがわからず、どのチームもJBCF(全日本実業団自転車競技連盟)という舞台からアジアの舞台へ出て行きづらい状況があったのです。

その点で恵まれていたのは、母体の愛三工業という企業が自転車(自転車競技)とは関係が無い分野の企業で比較的新しいことに動きやすかったことです。チームの方針として、アジアツアーに出場することへの障害が無かったことが幸いしました。

愛三工業にはクラブチームよりは大きい資金力があり、加えて自転車競技に対して寛大で理解があります。愛三工業は中国やインドネシアに子会社(工場)を持っていて、アジアツアーでチームが活躍して地域の新聞に掲載されることがあれば、『私たちが働いている愛三が勝った』と現地の従業員の方たちがとても喜んでくれます。従業員たちの意識も向上するという効果もあり、愛三工業は世界に目を向けてやっていく、という姿勢を取り始めたという経緯があります。

それまでは、日本の若い選手にとってヨーロッパでプロになるためには、ヨーロッパでアマチュアレースに出場し、現地の本気でプロを目指しているアマチュア選手たちに勝ってプロに上がっていくという道筋がありました。

しかし、アジアツアーが誕生したことで、アジアの中でUCIポイントを獲得できる仕組みができました。レースが開催されるのがアジアであれヨーロッパであれ、UCIのポイントは同等の価値があります。ヨーロッパのプロチームでも、アジアでポイントを保有している選手をチームに加えることで、チーム自体のランクを上げてより多くのスポンサーを獲得し、より良い環境でより大きなレースに参加することができると考えるチームも出始めました。そのような理由もあり、アジアの選手(レース)にとても注目が集まるようになってきました。

ですから、この道筋を利用すれば日本人選手もアジアのレースからヨーロッパでプロチームに所属して走ることができる、そういう流れが見えはじめていました。アジアツアーで切磋琢磨することで、世界につながる道を作りたい。そのような思いがあり、愛三工業はアジアツアーをメインに走っています。

しかし、母体企業に恵まれているとはいえ、やはり私達のチームも予算は限られています。近年はJBCFも自転車競技の普及に対して非常に努力しており、新しい環境を整えるために登録を含め少なくない費用が掛かるのが現状です。チームの思いとJBCFでの現状を踏まえ、日本国内とアジアどちらに比重を置くのか?と考えたとき、やはり愛三は『世界に挑戦したい、アジアの舞台で活躍したい』という思いが強くありましたので、現在はJBCFには登録せずアジアを舞台に定めています。

チームの理念『From JAPAN to ASIA, From ASIA to the WORLD』は、愛三工業がUCIコンチネンタルチーム登録をした2006年から掲げている理念であり、それは2019年の今シーズンも変わることはありません。

2.チームの理想と現実 前半

目指すのは、グローバルな環境で活躍できる日本人の育成

Q2. 近年のチーム運営、日本での状況について教えてください。

近年は、日本のチームもアジアツアーに参加する機会が増えてきて、外国人選手の登録もスタンダードになってきています。愛三工業もこれまでは日本人選手だけでアジアツアー参加に挑戦してきたのですが、現在はポイントの獲得争いが激化していてそれも厳しい状況です。今シーズンは海外の選手を2名迎えました。

これまで日本人選手だけでチームを編成してきましたが、日本人選手にこだわる理由は、やはり愛三工業が日本の企業であり日本のチームであることにあります。アジアツアーでポイントを取ることで得られるものは、日本人選手の世界選手権の枠であり、オリンピックの枠でもあります。日本人だけで成し遂げることでより先の舞台に進めるのではないか、と考えてこれまでは活動してきました。

先ほどお話したように、海外の選手が日本のチームに参加するケースが近年多くみられます。海外の選手の登場は、かなりのインパクトをもたらしました。TOJ(ツアーオブジャパン)などでも、ワールドツアーでの経験を持つ選手も参加するようになってきました。そうなると、育成チーム的な立ち位置の愛三は、ツアーでもなかなか勝つことができずポイントが取れなくなってしまいます。

また、海外の強豪選手が多く来日したこと、若手選手との入れ替えのタイミングが重なり、チームとして上手く活動できていない感が否めなくなってきました。しかし、それでも若手の日本人選手のステップアップのため、アジアツアーへの参加はあきらめたくありません。少なくともアジアツアーに出場する権利を得る(招待状を得る)こと、それがチームと選手にとっては必要なことなのです。

そこで、今年ニュージーランドからジェイソン・クリスティ選手をチームに迎えることにしました。彼は2016年と2018年のニュージーランドナショナルチャンピオンの経験がありUCIポイントを沢山持っていましたが、大陸選手権で入賞したにも関わらずチームが決まっていないと聞き、チームに加わらないかと声をかけました。今回のジェイソン・クリスティ選手の新規加入により、チームのUCIポイントにテコ入れができ、ランキングも上がりました。あとは、TOJ、全日本選手権で自分たちの実力でポイントを得ることで、自分たちの力でレースの出場権を獲得することができる。2019年は、それをモチベーションにしてチーム一丸となって臨んでいます。

愛三工業はこれまで日本人のためにチームを運営してきました。しかし、外国人選手の登場で、アジアツアーの様相は一変しました。このような状況で私が危機感を感じるのは、若手選手が台頭していない日本の現状です。国内レースで優勝している日本人選手の年齢は20代後半から30代が中心で、外国人選手も30代がほとんどです。チームとしては、才能のある若い選手たちに、ワンデーでもステージでも、公道を走りチームカーが伴走するヨーロッパスタイルのロードレース、特にラインレースをより多く体験させたいです。アジアツアーにはそのレースが多く存在しています。しかし、それが実現できていないのがとても残念でなりません。

Q. 今年若手選手を3人加えたのも、そういった若手の選手に経験を積んでほしいとの思いからですか?

ヨーロッパでプロになるためのいわゆる『限界年齢』とよばれるものは存在します。一般には23歳(U23)まで、遅くとも26歳(U26)とまで言われていますので、その年齢の選手たちの背中を押してあげたいです。しかし、国内の現状に目を向けるとエースを張っている中心選手は30代がほとんど。コンチネンタルチーム自体がヨーロッパのチームから見れば育成の場として見られているのに対し、そこで活躍しているのが30代の選手という現状で、果たしてコンチネンタルチームの先には何があるのだろうか?という不安が常にあります。

また、『今の若者はだらしがない』などという意見も聞かれますが、私はそれは違うと思います。選手を取り巻く環境がまだ整っていないこと、国際舞台や本場のレースを経験する舞台が以前より減っていること、これは大きなハンデですので仕方がありません。ヨーロッパツアーに追いつくには時間がかかりますが、そこを変えていきたいと思っています。

ヨーロッパの舞台で活躍できなくなったヨーロッパの選手でも、アジアのコンチネンタルチームでは結果が出るので高い報酬が得られます。外国人選手の中には、アジアツアーで活躍してもう一度ヨーロッパで復活することをたくらんでいる選手もいれば、とにかく高い報酬を得ようと頑張る選手もいます。外国人選手が活躍することは、その選手自身の財産にはなります。しかし、彼らの活躍が日本の若手選手の成長につながるか?と聞かれれば、それはまた別の話だと思っています。

>> インタビューvol.2に続く…

 

UCIコンチネンタルチーム

愛三工業レーシングチーム/UCI登録名:AISAN Racing Team

http://www.aisanracingteam.com/

「グローバルな環境で活躍できる日本人の育成」”From JAPAN to ASIA, From ASIA to the WORLD”をチームの基本理念として掲げ、グローバルな環境で挑戦できる活動を続けています。
チーム目標は、UCIアジアツアーでのUCIポイントの獲得、そしてUCIチームランキングと個人ランキングの上位を目指すことで選手たちの世界的価値を高め、オリンピックや世界選手権の出場枠獲得にもつなげます。さらに、2020年東京オリンピックでの日本人選手の活躍を視野に入れ、日本ナショナルチームから必要とされる人材を育てると共に、今まで通りチームの枠を超え日本人選手・スタッフが一枚岩で活躍できる環境整備にも協力していきます。また、新たにチームドクターを雇用し、チーム全体でアンチドーピングに対する意識を高めていきます。

愛三工業レーシングチーム・主な採用サイクルジャージ

RACE サイクルジャージ
最先端のエアロダイナミクスを駆使し、空力性能を最大限に高めた半袖レーサージャージ。かなりタイトなフィッティングながら、レースポジションにおいての快適さと、筋肉をしっかりとサポートして、よりパフォーマンスを長く持続させる役割も備えています。

RACE ビブショーツ シリオ
ビオレーサーの中でも、よりレース志向の高いサイクリストのためのビブショーツ。機能的で全方向に伸縮するSIRIOを採用、まるで第二の皮膚の様な快適な着心地としっかりと筋肉をサポートするコンプレッション機能を提供。長時間のレースで高いパフォーマンスをキープできます。

RACE ロードレースワンピース メッシュ
軽量なエアーメッシュ素材を前面と背面に使った、蒸暑い天候でも熱がこもらず、熱帯気候でのレースに最適なスーツ。エアーメッシュ素材の構造が、過酷な条件下でも自然に汗や熱を逃がします。

 


「愛三工業レーシングチーム」ウェブサイト


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