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【Bioracerサポートライダー】パラトライアスロン日本代表強化指定選手 梶鉄輝選手インタビュー Vol.2


BIORACER_Japanでは、海外の舞台にチャレンジしているアスリートをサポートしています。JTUパラトライアスロン育成強化指定の梶鉄輝選手は、昨年の「ITU世界トライアスロンシリーズ横浜大会」のエイジパラ部門では、スイム・バイクとも1位、ランでは12位で、見事総合1位を獲得。また、冬シーズンはシクロクロスのC1カテゴリーに参加するなど精力的にレースに参加しています。さらに、2018-2019年のシクロクロスシーズンには、自ら計画して単身ベルギーに渡りシクロクロスレースに参戦するなど積極的に海外のレースにも挑戦しています。

そんな、梶選手にトライアスロンシーズン前の4月中に貴重なお時間をいただきインタビューさせていただきました。インタビュー2回目は海外レースでの困りごとやトライアスロンへの今後の取り組み、昨年末のベルギー遠征について伺いました。

海外レースで困ったこと、ストレスになったこと

Q:積極的に海外に滞在したりレースに参加していますね。海外のレースで困ったことなどはありますか?

ヨーロッパに比べて、アジアでの大会は運営側もレースに慣れていないせいか困ったこともありました。例えば、フィリピンではスイムで問題なく上がれたのですが、バイクパートになったら選手のTTバイクの前にバイクが3台も居るんですが…これが無茶苦茶スピードが遅いんです。コーナーで前がつかえるしペースは上がらないし、といった状態です。また、TTポジションのままコーナーに入ろうとしたら、歩道から人が飛び出してきて、『もうこのレース終わったかな』と思ったこともありました。ただ、沿道の応援はものすごく熱気があって、家から出てきてみんなで応援してくれるので励みにはなりました。そんな感じで、良い点もあれば悪い点もありますね。

また、カナダで2位に入賞した時の歓声が本当にすごくて、ゴール前ではアナウンスも聞こえないぐらいの大歓声で泣きそうになったくらい感動しました。自分自身、久しぶりの表彰台だったのですが、歓声のおかげで一際印象に残る大会でした。カナダは、あまりトライスロンが盛んではないので大会も少なく田舎での開催だったのですが、声援は本当すごかったです。

また、海外を転戦して行くことになるので体調を整えることも重要になると思います。ただ、自分はどこででも寝れるし、なんでも食べられので、海外でもあまりストレスは感じにくい方だと思います。また、私の場合、特にルーティンがないのがルーティンのような感じなのですが…細かいことは気にしないようにするのがストレス対策には有効だと思います。

海外遠征では飛行機での移動が必須になりますが、大変なことも色々と多いです。昨年のカナダ遠征では2週間遠征していったん帰国、その後再度カナダに行ってレースに参加しましたが、かなり大変でした。飛行機に乗っている時間の長さもありますが、遠征前後の荷物やバイクの運搬、バイクの分解と組み立てなども必要です。その他にも、直行便ではなく途中でトランジットが必要な際には空港で8時間待つことがあったりと、飛行機での移動は本当に大変です。

トライアスロンへの今後の取り組み

Q:梶選手は自転車競技からスタートしたので、トライアスロンでのバイクパートをどうとらえていますか?

トライスロンは、健常者も含めてバイク(自転車)が重要視されていないように感じます。バイクはスイムとランのつなぎの感覚です。健常者だったら、スイムでトップ選手の後ろで上がって、ドラフティングが可能なレースだったらバイクでは後ろについて脚をためておいて、最後のランで走れば良い感じです。パラは、ドラフティングはできないのでちょっとバイクパートのウェイトは上がるかもしれませんが、それでもランの方が差がつきやすいと思います。

Q:トライスロンでのトランジションについて、教えてください。コツなどはあるんでしょうか?

自分は、トラジションは得意な方でライバル選手とのタイム差を稼げるポイントなので好きですね。その点外国人選手は、自分からすると何故あんなに遅いんだろう?と思う選手が多いです。スイムでものすごく速いのにトラジションがとにかく遅いんです。トランジションは5回くらい練習すればちょっと早くなるのに、なんで練習してないんだろうと思います。ただ、その分自分には有利になりますが。

トランジッションで苦労することはあまりないですが、スイムキャップやゴーグルなど必要なものは全てカゴに入れる必要があります。カゴからものがはみ出したりカゴの位置がズレてしまうとペナルティとなることがあるので注意が必要ですが、トライアスロンではそれが当たり前なので特に気にはなりませんね。

また、ロングのトライアスロンではトランジションでのタイム差はあまり気にはなりませんが、パラの大会ではスプリント勝負になるので、トランジションでのタイム差は少ない方が絶対に有利です。

また、僕の場合は右手だけが不自由なので特別なことはしていませんが、他のクラスの選手はそれぞれものすごく工夫していて感心します。特に車椅子の選手は、スイムから上がってまずトランジションをサポートするハンドラーの方の補助で普通の車椅子に乗り換え、次にウェットスーツを脱いでからハンドバイクに乗り換えるのですが、選手によっては横から乗り変えたり、前後で乗り換えたりと様々な工夫を凝らしています。

東京パラリンピックも含めパラトライアスロンを観戦する際は、ぜひトラジションにも注目して欲しいと思います。車椅子の選手以外にも、義足の付け方なども各選手様々に工夫されているので、健常者の方のトランジションより絶対に見ていて面白いと思います。

昨年のベルギー遠征について

Q:昨シーズン遠征したベルギーでのシクロクロス競技が、トライアスロン競技に与えるシナジー効果や良い影響はありますか?

海外でレースに参加することで、注目度はなくても海外でのレース慣れができるので、トライスロンでも落ち着いて参加できるようになるメリットはあると思います。昨シーズンは、クリスマスからお正月も含め毎週末のように土日のレースに参加して、全部で合計27レースに参加しました。

ステイ先は自転車乗りが集まるシェアハウスでした。ベルギーの現地では、そのシェアハウスのオーナーのお知り合いがサポートしているチームを紹介していただき、現地でのサポートをお願いしました。私は、規模の大きな大会のレースでは、普段は現地の方にお金を払ってピットを手伝ってもらっています。アマチュアレースなどは一人で車を運転して会場へ行きレースに参加して帰ってくることもあります。同じシェアハウスのハウスメイトがちょうど同じレースに参加する時は、一緒に行くこともありました。

おかげで、海外での移動も含めかなり慣れた気がします。今シーズンはトライアスロンでフランスに行って翌週に韓国、さらに翌週カナダでレースといったスケジュールが控えていますが、ベルギー遠征の経験のおかげで安心して向かうことができます。また、移動だけでなく現地でのコミュニケーションについても、日常会話くらいなら苦もなく会話できるようになったのが大きいです。選手間のコミュニケーションも同様にストレスなくできるようになりました。

観光はなかなかできませんが、レースで色々な国に行き、その国の人と会話できると色々な考え方も吸収できるので、競技以外の面でも色々と勉強になることが多くて楽しいです。また、レース後に観客から声を掛けられて写真を撮ったりなど、国によって観客の反応が違うのも面白いですね。

Q:昨年ベルギー遠征時に、ビオレーサー本社を訪問されましたがどうでしたか?

現地で工場見学をさせていただき、ビオレーサーの開発環境の素晴らしさを実感しました。現地でBIORACERエアロも体験させていただいたのですが、距離20km時速43km/hの想定で、理想とするポジションに合わせただけで30Wも軽減できタイムも20秒短縮できると診断されて、びっくりしました。現在は、その時の乗車ポジションに合わせて右手専用のパッドも作ってもらって、今まで以上に良いタイムが出せそうでワクワクしています。

もし、今後ポジションで悩むことがあれば国内でも都内のアスロニアでBIORACERエアロを使ってポジションの確認ができますので、ぜひご相談くださいね。

>> インタビューvol.3に続く…
これまでのインタビューは以下でご覧ください。

2018年大会成績

トライアスロン競技
Lausanne ITU Paratriathlon World Cup 3位
2018 Mt.Mayon ASTC Paratriathlon Asian Chanpionships 優勝
2018 Edmonton ITU Paratriathlon World Cup 12位
2018 Magog ITU Paratriathlon World Cup 2位
2018 Eton Dorney ITU Paratriathlon World Cup 7位
世界トライアスロンシリーズ横浜大会 エイジパラトライアスロンの部 優勝

自転車競技
2018 日本パラサイクリング選手権 ロード大会 3位(パラサイクリング競技)
中国シクロクロス 葡萄浪漫館 優勝
関西シクロクロス 希望ヶ丘C1 優勝
関西シクロクロス 堺みなとグリーンひろば 2位

2019年レース予定

目標:アジア選手権優勝と世界選手権での表彰台
4,5月:ITU Muitisport Pontevedra 2019(世界選手権)
5月:2019 Yokohama ITU World Paratriathlon Series
6月:2019 Gyeongju ASTC Triathlon Asian Championships(大陸選手権)
6月:2019 Montreal ITU World Paratriathlon Series
7月:2019 Magog ITU Paratriathlon World Cup
8月:2019 Tokyo ITU World Olympic Qualification Event
9月;2019 ITU World Triathlon Grand Final Lausanne(世界選手権)
10月:Alanya ITU Paratriathlon World Cup
10月:Funchal ITU Paratriathlon World Cup

弊社では、昨年度よりスポンサーとして、上記デザインのBIORACER製サイクルジャージ、トライウェアを支援させていただいています。レース会場で見かけたら、ぜひ梶選手への声援をお願いします。


【サポートライダー】梶鉄輝選手ご紹介
1999年12月17日生まれ、兵庫県川西市出身。小学2年時に関西シクロクロス大会で初優勝したのをきっかけに自転車競技を開始。中学校1年時のロードバイク練習中の交通事故により右腕に大きな障害を負ってしまう。それでも、退院した翌年にはヒルクライムレースに復帰、リハビリに取り組みながらも自転車競技を継続。高校では自転車競技部に入部、兵庫県自転車競技連盟から県代表に選ばれ、全国高校選抜自転車競技大会に出場する一方、マウンテンバイクやロードレースにも参戦、入賞も多数。高校3年生時には、文部科学省の留学支援制度で、自転車競技の本場ベルギーへの自転車留学も経験。

梶選手HP:http://tetsukikaji.com

BIORACERについて詳しくはこちらをご覧ください


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