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【Bioracerオーダーサイクルジャージ】ロングインタビューVol.3・生産者としてあるべき姿勢,真の意味での開発とは?

2019年1月、BIORACER(ビオレーサー)の本社事業開発担当マネージャー Quinton(クイントン)氏が来日しました。国内初・アスロニア(東京都渋谷区)に2月にオープンする【BIORACER スピードセンター】のプレスリリース、日本のユーザーとの交流、2020年のオリンピックを見据えた準備など、来日の多忙なスケジュールの中、世界のオーダーサイクルジャージの市場をけん引するビオレーサーの今を語ったロングインタビュー3回目です。

生産者としてあるべき姿勢

真の意味での開発とは?

Q 他社が言う開発の定義について率直な意見をお願いします。

ビオレーサーはベルギーの国外に工場を6つもっていますが、ベルギーの本社にも工場が併設されています。自転車はベルギーという国にとっても、ベルギーの人々にとっても、とても重要なものです。ベルギーは、世界中からレースやトレーニングのためにアスリートが集まる自転車界の中心地と呼ばれています。中心地の意味は、ひとつはレースやイベントが多く開催される地域として、もうひとつはテクノロジーの中心地という、2つの意味を持っています。

ビオレーサー本社に併設されている工場。ウェアを提供したナショナルチームや選手の写真が並ぶ。

ベルギーには、リドレー社、ヘルメットメーカーであるレーザー社など様々な機材メーカーと共同で設立された国家プロジェクト『バイクバレー』があり、様々な風洞実験を行い、科学的なデーターを元に商品開発を行う環境が整っています。ビオレーサーが提供しているサイクルジャージも、日本でもサービスが始まった【BIORACER AERO/ビオレーサーエアロ】(仮想風洞実験システム)も、バイクバレーから生まれたサービスです。ビオレーサーの生み出した製品は、決して他社の製品を模倣したものではなく、確実に我々の研究成果から生まれたものです。イノベーションにこそ意義がある。研究が全ての元であるからこそ、企業として新たな進化をとげることができるのです。

『バイクバレー』の風洞実験施設の外観(上)と内部(下)の様子。

Q 来日中にシクロクロスレースも観戦したそうですが、日本で見かけたサイクルジャージについて感想を聞かせてください。

『サイクルジャージはフィット感が重要』というのがビオレーサーとしての信条ですが、まだまだ日本のサイクリストは大きいサイズのウェアを着ていますね。中には、2サイズ大きいウェアを着ているのでは?という人も見かけました。

また、ビオレーサーの製品を真似てつくったであろうウェアもいくつか見かけました。某アジアのODM製品(相手先のブランド名で設計から製造までを手がけること)も多かったですね。残念ながら、そういったウェアにはCopy rightの概念が無いのでしょう。むしろ Right to Copy!(笑)という発想なのかもしれません。

こういった模倣した製品を作っている企業が『開発』という言葉をうたっていることは、とても残念に思います。なぜなら、模倣というモノづくりの姿勢は、結果としてお客様を欺くことになるからです。ビオレーサーとしては、同じ生産者として歯がゆく思えて仕方がありません。


InstagramやSNSで見かける最新の自転車は、格好良いですし、何より新鮮に映ります。それは事実です。しかし、自転車はあくまでもツール(道具)。真の目的は『快適に走ること』ではありませんか?先程も言いましたが、プロツアーの選手たちは最新の自転車に乗っていますが、その裏では、ビオレーサーのウェアを極秘に身に着けて走っています。皮肉に聞こえるかもしれませんが、あなたのあこがれの選手はビオレーサーのウェアを着ている。それが事実です。トップアスリートはよく理解しています。サイクルジャージにこそ投資すべきだと。

常に最先端の素材(生地)が大量にストックされているのは、ヨーロッパ最大の生産者の証。

パッドも独自に開発。バイクフィッティングから始まったビオレーサーはパッドとビブショーツには絶対の自信を持つ。

模倣というモノづくりの姿勢に疑問

Q ビオレーサーの製品は他社に模倣(真似)されることが多いですね?

皮肉なことですが、他社に模倣されることは、ビオレーサーが正しい製品を送り出している証拠だと考えています。また、これも大変残念なことですが、サイクルジャージの市場においては、模倣されることを止めることができないのも事実です。

ですが、たとえ誰かがビオレーサーの製品を模倣することができたとしても、なぜこの製品が産まれたのかを理解することは恐らくできないでしょう。だから恐れることはありません。
模倣するにも、各社独自のオリジナリティを入れることが多いと思うのですが、ある国で見たサイクルジャージには他社製品を完全にコピーしただけの製品もありました。ビオレーサーとしては、やはりそういうモノづくりの姿勢はいただけないな、と言わざるを得ません。開発とは、決して他社の製品を真似ることではないからです。

インディビジュアルスーツ開発の様子

Vol.4に続く>>

これまでの連載はこちら>>
【Bioracerオーダーサイクルジャージ】ロングインタビューVol.1
【Bioracerオーダーサイクルジャージ】ロングインタビューVol.2


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