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【Bioracerオーダーサイクルジャージ】ロングインタビューVol.2・ビオレーサーが考える”開発”とは?無償サポートをしない理由

2019年1月、BIORACER(ビオレーサー)の本社事業開発担当マネージャー Quinton(クイントン)氏が来日しました。国内初・アスロニア(東京都渋谷区)に2月にオープンする【BIORACER スピードセンター】のプレスリリース、日本のユーザーとの交流、2020年のオリンピックを見据えた準備など、来日の多忙なスケジュールの中、世界のオーダーサイクルジャージの市場をけん引するビオレーサーの今を語ったロングインタビュー2回目です。

ビオレーサーが考える『開発』とは?

イノベーションにこそ意義がある

Q 2018年のビオレーサーの実績はどうでしたか? 

昨年はコロンビアにも工場を建設し、ビオレーサーはオーダーサイクルジャージの市場を急速に拡大しています。また、大手企業との協業が相次ぎ、おかげ様で業績もかなりUPしました。協業の中でも、オークリーという市場でも人気のある名の通ったブランドが、ビオレーサーのテクノロジーを必要としてくれたことが大きな成果でした。オークリー擁するディメンションデータチームのために商品開発も行いましたが、実は、ディメンションデータ以外にも2018年にはプロツアーチームへの提供がいくつも極秘裏に行われていました。

2018年度ディメンションデータチームにウェアを提供。

チームへの無償サポートをしない理由とは?

Q ビオレーサーは、チームへの無償サポートをしないことで知られています。その理由を詳しく教えてください。

プロチームには正式なサイクルジャージのスポンサーがいます。そしていずれのプロチームもビオレーサーが無償でのサポートはしないことを知っていたうえで、ビオレーサーの技術を頼ってきてくれるのが実情です。ビオレーサーはプロチームだけでなくナショナルチームも無償でのサポートはしていません。なぜ無償サポートをしないのか。理由は、無償で提供したものからは何も得られないと考えているからです。

ベルギーのナショナルチームはもちろんビオレーサーを採用。目を引く鮮やかなブルー。

私達の使命は、ビオレーサーを選んでくれた皆さまに貢献することです。そのためには、ナショナルチームのトップアスリートからフィードバックを得て、次の製品開発に活かすことがとても重要です。開発とは、生地を変えたりするような小さな改版のことではありません。人材も資金も惜しまずに投資し、今まで世の中に無かった新たなものを生み出すことこそが、ビオレーサーの価値であり、真の意味での開発だと考えています。これこそがビジネスとして成功する唯一の方法ではないでしょうか?

ご存知の通り、ビオレーサーのロゴはレオナルドダヴィンチのウィトルウィウス的人体図です。私達が人体図で意味するところは、ライダーが一番重要だということ。新しい製品を開発する時に必ず心掛けていることは、『パフォーマンスの向上に貢献するか?』ということです。この考え方は、ビオレーサーがチームへの無償サポートではなく、ナショナルチームへの供給に注力していることにつながってきます。

ドイツ・ドレスデン大学の風洞実験施設での共同研究実験の様子。

ナショナルチームへの供給にこそ意味がある

ナショナルチームからしか得られないもの

Q なぜナショナルチームなのでしょうか?

ナショナルチームには、男性、女性、U23、ジュニア、シニアと様々な選手がいます。そして、ロード、トラック、シクロクロス、MTBなど様々な競技があります。これにより、私達は各競技の最高のアスリートをサポートすることができ、彼らからフィードバックをもらうことができるのです。ひとつのチームをサポートしても、これだけの様々なデータを入手することはできません。

そして、ナショナルチームで戦うということは、選手たちは自分のためだけでなく、国を代表して戦うということを意味します。『国の代表として最高の結果を勝ち取りたい』と願う選手達に、ビオレーサーは資源を注力することができるのです。

ベルギー、オランダ、ドイツをはじめ、数多くのナショナルチームへウェアを提供している。

ビオレーサーが他社と異なるのは、私達はナショナルチームと、『勝利』という同じゴールを目指して進んでいる点です。ナショナルチームにはスポンサーがありませんので、国が必ずウェア代金を支払う必要があります。ですから、各国ナショナルチームは、同じゴールを目指すビオレーサーの理念を理解し、共感し、勝利のために喜んでウェアに投資してくれます。

それに対し、チームを無償サポートするのは、広告宣伝の意味合いがほとんどです。ある企業がスポンサーになってしまえば、他の企業はそのチームには興味は示しません。チームにウェアを提供することが、我々が求めている製品の開発に貢献するとは到底思えません。これが、私たちがチームに無償サポートをしない理由です。ビオレーサーがこれからもナショナルチームとの協力関係を続けることに変わりはありません。

Vol.3に続く>>

これまでの連載はこちら>>
【Bioracerオーダーサイクルジャージ】ロングインタビューVol.1


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