BIORACER_Japanでは、海外の舞台にチャレンジしているアスリートをサポートしています。JTUパラトライアスロン育成強化指定の梶鉄輝選手は、冬シーズンはシクロクロスのC1カテゴリーに参加するなど精力的にレースに参加しています。高校3年生の2017年冬には、文部科学省の海外留学支援制度『トビタテ留学JAPAN!』というプログラムを利用してベルギー遠征に行くなど、その行動力には目を見張るものがあります。
梶選手の2018-2019年のシクロクロスシーズンは、自ら計画して再度ベルギーに渡りレースに参加しました。梶選手の挑戦を遠征日記としてご紹介するvol.8は、連載最終回。昨年11月から今年初めまでの2ヶ月半にわたるベルギー遠征の総括と、これからの目標について語ってもらいました。
ベルギー遠征の感想とこれからの目標
ベルギーでは、冬のシーズンだけでもシクロクロスが各地で40レースは行われていると思います。キッズの頃から日本の約3倍ものレース数をこなしているベルギー、オランダの選手は、周りの環境もあり、レースは練習のようなものです。私も幼い頃からたくさんレースには参加してきました。しかし、まだまだ経験が足りないと思っています。今回のベルギー遠征は、2年後のU23クラスの最後の年を見据え、より多くの経験を積みたいと思い行いました。
今までは自転車競技を中心に活動してきたたため、サマーシーズンのトライアスロンレースからウインターシーズンのシクロクロスのレースへの切り替えに慣れるまで少し時間がかかった上に、多少ですがレベル的に落ちていた部分もありました。現実的には、今は日本国内のレースで走ってもトップを取れるかどうかわからない実力だと思っています。それでも、昨年、そして一昨年ベルギーで走った時に感じた本場のレース環境で揉まれ、毎レース走ることが何よりも1番必要だとの思いがありました。もともと海外が大好きなこともあるのですが…。ベルギーのレースで初めて走った時は正直ショックより喜びの方がより大きかった。もちろん、負ければ悔しいですが、レースのたびに、自分にこんなにも伸び代があるのか!と、とてもワクワクしたのを今でもはっきりと覚えています。
そこで、今回のベルギー遠征での収穫は何か?ですが… その答えは、全てです。
レースでのスタート後の加速、ブレーキングコントロール、轍のライントレース、パックレースの仕方、選手同士の周りとのコミュニケーション、レース前・レース後の支度片付け、とにかく全てにおいて日本と違ったことが数え切れないほどあります。
国が異なると文化が異なるように、レース全てにおいても価値観が違います。また、”危ない”と言う認識は選手のテクニカル面においては存在しませんし、僕はレースはshowの一種だと思っています。
そして、昨年の遠征と違った点は、友達の輪がはるかに広がったことです。昨年は、ステイ先での交流がほとんどでしたが、今年は昨年からの友達も含めそこから確実に知り合いが増えました。会場に行けば、必ず何人か知り合いに挨拶できるようになり、ピットサポートもしていただける環境になりました。今回の遠征での出会いは、この先間違いなく、今後の自転車競技生活において必ず私の宝物になると思います。
2019年は、2020年東京パラリンピック参加に向けてパラトライアスロンに集中します。もし、ウインターシーズンにまたベルギーに行くことが出来たとしても、期間は短いと思いますが、シクロクロスとしてはその次の年のシーズンために動いています。細かい目標は、たくさんありますが、近い目標は、2020年東京パラリンピック(選考レースなども含む)と2021年シーズンのシクロクロスレースの2つです。
今回の遠征では、昨年よりもたくさんの方にも応援していただき、とても感謝しています。現地のレース会場に行くと「Tetsukiは日本のいいスポンサーを持ってる」と言ってもらえました。また、サイクルジャージをサポートいただいている日本でのBIORACER(ビオレーサー)の国内総代理店クランノート様のご厚意で、BIORACERの本社見学とポジションチェックの機会も与えていただきました。本当にどうもありがとうございました。
これからも、まだまだ新しいことに挑戦し続けていきます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
梶鉄輝
2018ベルギー遠征・レース成績一覧
- 11/1 DVV trophy Koppenbergcross 51位 -2laps
- 11/3 LRC Mont De L’enclus 6位
- 11/10 DVV Trophy Niel 47位 -4laps
- 11/11 Superprestige Gavere 47位 -6laps
- 11/14 LRC Aalter School cross
- 11/17 B-cross Boortmeerbeek 36位 -3laps
- 11/18 LRC Aalter 8位
- 11/25 Koksijde WC 37位 -3laps
- 12/1 LRC Nazareth-Eke 10位
- 12/2 Zilvermeercross Mol 55位 -7laps
- 12/8 B-cross Zarren 24位 -1laps
- 12/9 DVV Trophy Overrijse 32位 -3laps
- 12/15 LRC St.Lodewijk Deerlijk 12位
- 12/16 Superprestige Zonhoven 44位 -7laps
- 12/23 namen WC DNF
- 12/26 Heusden Zolder WC 55位
- 12/28 Azencross Loenhout 65位 ₊6’22
- 12/29 LRC Boekhoute 9位
- 1/1 Sven Nys cross Baal 53位 -2laps
- 1/5 Gullegem 22位 -2laps
- 1/6 Dvv trophy Brussels University 33位 -2laps
- 1/12 LRC Mater 2位
- 1/13 LRC Mater 2位
これまでの連載はこちらからご覧ください>>
BIORACER工場見学の様子はこちらからご覧ください>>
梶鉄輝選手 採用サイクルジャージはこちら
PRO シクロクロススーツ 長袖
多くのトップ選手たちに高く評価された、ビオレーサーのスピードマスタースピードスーツの技術を応用して生まれたシクロクロス用のボディスーツです。太腿部分には幅広で伸縮性が高く、粘着性を持つ『パワーバンド』を採用。肌への刺激が少なく、また幅を広めにとることで均等に圧力を分散し太腿に程よく密着します。
PRO サイクルジャージ ボディーフィット
BIORACERの定番仕様ジャージ。 エアロ性能とビオレーサー独自のフィット感を最重要テーマとし、ロングライドや競技志向のサイクリストにも適したジャージです。 エアロダイナミクスから導き出された袖の立体裁断と、快適性をも兼ね備えた独自のボディフィット感。さらに最適な通気性能と、UVカット、吸汗・速乾性能も備えています。
PRO ビブショーツ
着心地が快適なLYCRA生地を使用。裾にワイド幅のグリッパーを採用し、ショーツを最適な位置に保ち快適な着心地が続きます。伸縮性の高いメッシュのビブが動きを妨げることがなく、ショーツの背面部分は耐久性を高めるため二重のライン仕上げ。ビブの背中部分には、無線や携帯電話などを納める、小さなポケットを備えたプロチーム仕様。
【選手紹介】梶鉄輝選手
梶鉄輝
1999年12月17日生まれ、兵庫県川西市出身。
小学2年時に関西シクロクロス大会で初優勝したのをきっかけに自転車競技を開始。中学校1年時のロードバイク練習中の交通事故により右腕に大きな障害を負う。それでも、退院した翌年にはヒルクライムレースに復帰、リハビリに取り組みながらも自転車競技を継続。高校では自転車競技部に入部、兵庫県自転車競技連盟から県代表に選ばれ、全国高校選抜自転車競技大会に出場する一方、マウンテンバイクやロードレースにも参戦、入賞も多数。高校3年生時には、文部科学省の留学支援制度で、自転車競技の本場ベルギーへの自転車留学も経験。
梶選手応援サイト:http://tetsukikaji.com
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